それは高校生の頃でした。
遠い世界で「湾岸戦争」というものが
勃発していました。
それは自分がいる場所とは
遠く遠く離れた世界でのできごとで、
実感のわかないニュースが、
日々テレビや新聞に溢れていました。
そんな時、
私の目に強烈に飛び込んできた光景があったのです。
それは、
海に流れ出た原油で油まみれになり、
飛ぶことができなくなった、
たくさんの水鳥たち。
涙が止まらず、
そして同時に何をする事も出来ない、
何をすべきかもわからない自分の無力さに、焦りと悲しみとが入り混じった、
衝撃的な出来事でした。
今は地球環境に配慮した取り組みが
たくさんありますが、
当時の日本にそんな考えはあまりなく、
勿論インターネットもありません。
高校生だった私が思いつく事といえば、
「いつかbigになって、地球を助けるんだ」。
ただそれだけでした。
時代の波がやってきて、
私が細々とやってきた環境への取り組みも、
今は理解してくださる方、
賛同してくださる方、
共に取り組んでくださる方が
たくさんいらっしゃいます。
大切な家族のために、
大切な人達のために、
大切な知らない人のために、
大切な大切な地球のために。
愛するキャリちゃんのために、
私はやるしかないのです。
高校生だった私へ。
忘れてないでいてと伝えたいのです。
この日の気持ち。
思い続けていてねと。