人間にとって本当に必要な自立とは?
社会のルールやマナーを守り、人と相互に依存し合いながら生きていけるようになることです。
人は、人と心を通わせられずに孤立していては、幸せに生きていくことは出来ません。
赤ちゃんのころからお母さんにしっかり甘え、無条件に自分が愛されていると実感した子どもは、自分に自信を持つと同時に、他者に信頼や共感を持つことができるようになります。
これが前回、ご紹介した「基本的信頼」
http://tsun.yogamatch.jp/2021/02/15/【子どもたちの脳、傷つけてない!?】/
「基本的信頼」
このような「基本的信頼」は、子どもにしつけをするうえでも欠かせません。人を信頼し共感できる子どもは、誰よりも信頼しているお母さんの教えるルールやマナーを素直に受け止めて行動できます。
その反面、乳幼児期に甘えられなかった子どもは、いつまでも自分に自信が持てず、人を信じることができません。そのため、お母さんの言葉に耳を傾けることができないばかりか、人が嫌がることを平気でするようになってしまいます。
乳幼児は言われたことを、すぐにちゃんとできるわけではありません。根気よく繰り返し伝えることが大切です。そして、いつできるかは子ども自身に任せましょう。この時期の子どもは自分が納得すると、ある時一気にできるようになるものです。
「自己肯定感」
注意すべきは、子どもの自尊心をそこなわないように接すること。「まだできないの」「早くしなさい」「何度いえばわかるの」など、あれこれ注意をしすぎると、子どもは親から受け入れられていないと感じてしまい、やがて大きくなったとき、その反動で必ず反社会的な行動をとるようになります。お母さんは手伝うぐらいの気持ちで寄り添い、子どもができるのを待つよう心がけてください。
そうすることで「自己肯定感」を育むことができるのです。