本日から少しずつアタッチメント(愛着)についてまとめていきます。アタッチメントについて深く掘り下げて一緒にお勉強しましょう‼︎‼︎
アタッチメントとは…
アタッチメントとは、特定の対象との情緒的な結びつきを指し、乳幼児が母親との情緒的な相互作用を通して形成される、母親との確固たる絆のこと。心理学者であり精神分析学者のジョン・ボウルビィによって愛着理論は確立されました。
- 乳児期に形成されたこの絆は永続的なもの。
- 特定の人に対してアタッチメントを形成することが、子どもの安定した情緒の発達を促し、その後の人間関係に影響を及ぼす。
- 母親との間に健全な愛着を形成することができた子どもは、母親を安全基地として、自分でいろんな所に探案行動をすることができ、その後の健全な発達を促すことにもなる。
母子相互作用
発達初期における母子間のやりとりのこと。乳児はこれを通して母と子の絆を確立していく。これは母親に対する愛着を形成する上で重要であり、また母親が子どもに対する母性を確立するためにも重要。
エントレインメント
話しことば(音声言語)に対して、手の動きや身ぶり、表情など体の動き(行動言語)のリズムが引きこまれるように同調すること。
①触覚を介しての相互作用
母乳哺育…乳児が母親の乳頭を吸啜運動で刺激し、その刺激が、脳の視床下部を介して脳下垂体に伝わり、前葉からプロラクチン、後葉からオキシトシンを分泌する。
②視覚を介しての相互作用
アイトゥーアイ・コンタクト(目と目のふれ合い)
③言業を介しての相互作用
エントレインメント…母親の語りかける声のリズムに引き込まれて、体(特に手)の動きのリズムが、時間的に少しずれて同調する現象。
乳児から母親への愛着行動
- 発信行動 泣く、笑う、声を出す
- 定位行動 みつめる、後追い
- 接近行動 探す、抱きつく
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母親のタイミングよい応答
子どもの出す信号をうまくキャッチして、すみやかに応えてやることで、母子の相互作用が維持され、発展していく
言葉の発達…母親の語りかけなどのサポートシステムによって花開かせる
発進初期における母子相互作用の欠如をマターナルデプリベーションまたは母性剥奪という。
ホスピタリズム(施設病)の研究で指摘されていた母子分離の問題が、ボウルビィ.J. によって母性の喪失の問題として体系化された。