医学的な愛着障害は子どもを対象としたものが多い。
「反応性アタッチメント障害」や「脱抑制型愛着障害」は心理学的な愛着障害と根本的な原因は変わらず、幼少期の愛着形成が上手くいかなかった事が原因とされています。
2つの障害の性格的な特徴として似通っているのは、意地っ張り、強情、度がすぎたわがままである事が多いと言われています。また、健康問題や行動の特徴も似ています。
愛着障害の特徴
⇒具体的には
- 体調不良を起こしやすい(風邪を引きやすい)
- 身体が周りの子より小柄である
- 自傷行為(髪の毛を抜く、爪を酷くかむなど)がある
- 他害行為(他人をたたく、噛むなど)がある
- 不眠傾向や食欲不振がある
- 大人を試すような行動に出る
- 理由もなく嘘をつく
などが共通しています。
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しかし、対人関係における特徴は真逆!!!
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反応性アタッチメント障害
「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」の子どもに見られる大きな特徴は、他者を警戒しすぎてしまい頼る事ができないというところです。表情がなく、笑顔が見られない、他の子どもとの交流がない等の特徴が挙げられます。この症状は自閉症スペクトラムの症状と似ていることから、愛着障害なのかどうかの判断が難しいようです。
脱抑制型対人交流愛着障害
「脱抑制型対人交流愛着障害」の子どもは反応性アタッチメント障害の子どもとは真逆の特徴を持っています。初対面の人にべたべたして抱っこやおんぶをせがんだり、馴れ馴れしく場にそぐわない言動をしたりといったようなことです。この特徴を持つ子どもは、ADHDとの区別がつきにくいとされています。