私のクラスでは、最後に必ず自分自身に感謝をする時間を設けています。
「今日マットの上で練習することを選択した自分へ」
「ありがとう」と頭を下げる。
どんなことでも、やろうと思うこと、なにかを始めることが一番ハードルが高いと思うからです。
逆に、身体の調子が悪くて今日はヨガの練習はお休みしたとしましょう。
それでもやっぱり、私は自分に、
今日休むことを選択した自分へ、「ありがとう」と頭を下げるでしょう。
以前、こちらの記事でヨガ哲学の八支則について書きました。
ヨガの八支則の第一、二段階のヤマ・ニヤマはそれぞれ五つの項目に分かれているのでしたね。
ヤマ(Yama)~してはいけないこと~
- アヒムサ(Ahimsa) ~非暴力~
- サティア(Satya)~正直~
- アスティーア(Asteya)~不盗~
- ブラフマチャリア(Brahmachariya)~禁欲~
- アパリグラハ(Aparigraha)~不貧~
ニヤマ(Niyama)~行った方がいいこと~
- サウチャ(Saucha)~清浄~
- サント―シャ(Santosha)~知足~
- タパス(Tapas)~自制~
- スヴァディアーヤ(Ishvarapranidhana)~学習~
- イーシュワラ・プラニダーナ(Isvara Pranidhana)~献身~
今日はこのヤマの一番最初の項目、「アヒムサ(アヒンサー)」のお話。
日本語では「非暴力」と訳されていますが、これは人に暴力をふるわないという物理的な意味だけではなく、もっと広義に解釈されています。
まず、他人に対してでなく、自分にもこのアヒムサはあてはまります。
私はこの「自分に対してのアヒムサ」が実は一番難しく、多くの人が実践できていないのではないかと感じています。
例えば、ヨガのクラスに行かれたことがある方は、先生や他の生徒さんのように深くポーズをとろうとして苦しくなってしまった。もっとひどければ、傷めてしまったということはありませんか?
これもアヒムサに反して、自分の身体に対して暴力をふるっていることになるのです。
自分に対しても人に対してもやさしくあること。
きっと、これがアヒムサの本質です。
日常生活の中では頑張らないといけない場面がたくさんあると思います。
特に日本人は真面目な国民性から、いわれたことは自分の限界を超えてもやらなければ!と思いがち。
でもね、少しそこで立ち止まって、「アヒムサ・アヒムサ」と唱えてみてください。
まるで魔法の呪文のように心がすっと軽くなりますよ♪
このヤマ・ニヤマを「戒律」と言ってしまうと、なんだか厳しく響いてきますよね。
それでは、「戒律」ではなく「毎日を幸せに生きるヒント」ととらえてみてはどうでしょうか?
ヨガを通して皆さんの毎日が笑顔でHappyになりますように♡