皆さんこんにちは!
ボディメイクプランナーの島田です。
日中は暖かいのに、朝晩はまだ少しひんやりとする日々が続いていますが、
体調は崩していませんか?
今日は、以前クライアントさんから相談があった、
「雨が降ると関節が痛い」ということに関して、解説していきます。
関節の痛みと天気は
関係している?!
以前いたクライアントさんの中に、
多少腰痛があるんだけど、雨が降った日は特に腰痛がひどくなる
という方がいらっしゃいました。
普段はデスクワークをされていて、仕事中は座りっぱなしの状態が続くので、
どうしても腰に負担がかかるのはわかっているが、
普段と変わらず仕事をしていても、なぜか雨の日は腰痛がひどいとのことで、
私のところに相談にいらっしゃいました。
皆さんの中にも、こんな経験がある人がいらっしゃるのではないでしょうか?
では、なぜ雨が降ると腰痛がひどくなってしまうんでしょうか?!
腰痛がひどくなる原因は
低気圧
この方に限らず、雨の日に限って痛みがひどくなるということの原因は、
実は低気圧が関係しています。
人間の身体は、なかなか意識することはありませんが、
常に空気の圧力を受けています。
この圧力によって人間の身体がつぶれないのは、
同じ力で身体の内側から押し返しているからです。
1の空気の圧力で押されているとすれば、
同じ1の力で身体の内側から押し返していることになります。
しかし雨が降っている日などは、ほとんどの場合、
低気圧がやってきます。
天気予報などで、
「明日は南から低気圧がやってくるため、終日雨となるでしょう。」
なんてのを聞いたりしますよね。
そうすると、普段1の空気の圧力で押していたものが、
0.9とか0.8とかになったりします。
しかし人間の身体の内側の圧力は、そんな簡単には変わらないので、
1の力で押し返し続けます。
当然身体の内側から押し返している力の方が強くなるのですが、
人間の身体が破裂してしまっては一大事なので、
皮膚は破れずにそのままです。
そうすると力の逃げ場がどこにもなく、人間の身体の内部にある、
骨や筋肉、内臓などに普段以上に(勝手に)圧力がかかってしまうのです。
すると、元々痛めている部分は何かしら炎症などがおきていることが多く、
その部分がいつも以上に痛く感じてしまうのです。
富士山にお菓子の袋を持っていくことをイメージすると
わかりやすい
身体の外部と内部の圧力の差が生じやすいことは、
富士山にポテトチップスなどのお菓子を持っていくことをイメージするとわかりやすいです。
山の下の方で買ったお菓子の袋は、
山頂に近づくにつれて、どんどん膨らんでいきます。
これは標高が上がるにつれて、空気が薄くなっていくことで、
気圧が下がっていくからです。
しかし密閉されたお菓子の袋の内部の圧力は変わらないので、
お菓子の袋はどんどん膨らんでいきます。
これが人間の身体でもおこっているのです。
人間の身体は、お菓子の袋のように膨らんだりはしません。
(多少は膨らんだりしますが・・・)
しかしお菓子の袋と同様の圧力差は生まれています。
その、本来なら外に向かっているはずの力の分だけ、
人間の身体の内部のどこかを押しているのです。
急性的であれ慢性的であれ、怪我をしている部分を
ずっと押され続けながら動かせば、当然痛いです。
これが、「雨が降ると関節などが痛む」ことのメカニズムです。
古傷が痛む場合は注意が必要
同じようなことですが、
「雨が降ると古傷が痛む」も、メカニズムは同じです。
但し、普段は痛まない分だけ注意をしなければいけない可能性があります。
と言うのも、気圧が下がると痛むということは、
完全に怪我が治りきってはいないと可能性があるからです。
そして、普段はもしかしたら痛みに慣れてしまっていて、
知らず知らずのうちに悪化させてしまっていたり、
今はある程度強い筋力でカバーできていても、
年齢を重ねていくうちに筋力が衰え、痛みが出てくることもあります。
その時に、実は以前より怪我の状態が悪化していた、なんてことにもなりかねません。
もし、「雨の日だけ痛みが出る」箇所がある場合は、
早めに対処しておくのがいいかもしれませんね。