TVを家に置かない私ですが、母の所にいる時に観る唯一の番組があります。
(そして、周りにDVDを録画して頂くほど好き!)
BS日テレの『小さな村の物語 イタリア』です。
イタリア好きはじめ、通な方々がご覧になる隠れた(?)人番組です。
毎回、片田舎に暮らす村人の〝豊かに暮らし、美しく生きる〟姿が、人として生きる大切なことや、人生の素晴らしさを思い出させてくれます。
構成や言葉、それを淡々と届ける三上博史さんのナレーションがまた素敵なのです。
↑画面撮りして掲載しては、イケません <(_ _)>
先日も、一見素朴な村人の生活やセリフが、宝物のように輝いていました。
青年ミケーレは会社を辞め、亡き祖父がやっていたはちみつ作りを始めています。
自分の村が大好き過ぎて、いつか古いレンガ造りの空き家を改築し、
養蜂や養鶏、かまどでパンを焼き、
アグリツーリズムをして生計を立てていくのが夢です。
2年前に亡くした親友の意志も継ぎ、
村の空き地を公園にするプロジェクトも並行しています。
その彼の言葉に、うんうん!と大きく頷いてしまうことがありました。
「人生で大切なのは、自分の居場所を居心地よくすること。」
これまさにそう!
あっという間に父の四十九日がやってきそうな中、嘘みたいな時間の流れの中で、
今の自分が一番大切にしていることでした。
この日もちょうど、母の家のソファベッドを、きちんとソファに戻し、
(最近は面倒臭くて起床後もそのままでした‥笑)
お茶を入れ、居心地よく体制を整えて、番組を観ていたところでした。
そうすると、心に染み入ってくる深さも違うんですね。
(部屋とともに私の心も、少しは整ったのかなぁ~。)
この、「居心地よくいる」、適度に弛緩したリラックス状態というのは、
私たちの本質(Natural State)のようです。
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ヨガ哲学でも、私たちの本質は、
「純粋な、至福の状態」と言われます。
『Tattva Bodha』(タットヴァ・ボーダ)
というヨガの聖典に、このようなくだりがあります。
ひとかけらの氷を室温にさらしておけば、溶け始め、
最も自然な状態、すなわち、水になるまで溶け続けます。全てのものは、それの本来の性質に向かう傾向があります。
私たちが向かうのは、喜びでしょうか、それとも悲しみでしょうか。
私たちは悲しんだときだけ重く沈みますが、幸せの時は決して沈みません。
私たちの本質は、重荷を負うことではありません。
無条件で、物のない幸せが、私たちの本当の性質です。
『Tattva Bodha』/スリ・シャンカラチャリヤ解説
普段私たちは重い肉体をまとって地上にいますが、本当は軽い周波数の存在。
体験する様々な出来事により、水が氷になるように、硬く、冷たく、緊張し、
緩める、ほぐすことすら無意識に抵抗してしまうこともありますが(心身ともに)、
自分たちを、なるべく快適で、自然な状態においておく。
置かれた状況がなんでも、できる限り居心地よくいるようにする。
背負ってた重荷を、心の中で下ろしてみる。
両肩を耳にぐーっと近寄せて、
口から息をはーっと吐き出しながら、優しくおろしてみる
(余韻も味わいましょう)。
すると、
氷(緊張やストレス)はその場に自由に溶け込んで、さらさらと水のように、エネルギーは自由に流れ出す感じがします。
「自分の居場所を居心地よくすること」は人生で大切なこと。
いいこと言うなあミケーレ。
【本日のまとめ】
どこで、何を、どのようにするか?
どう、物事をとらえるか?
あらゆる選択において、なるべく、リラックスでき、居心地よく居られることを選択していきたいですね。
本当は、“いごこち快適プロジェクト”として
最近取り入れたことを書きたかったのですが・・・
十分長くなってしまったので、また次回に致します‥。
追記:12月の吉祥寺朝ヨガは、(月)、(火)、(水)
東町界隈の公民館を予定しております。