初めまして、東京在住のAkiです。
ヨガと出会ってから現在に至るまで、それによりどう変わってきたか、自分にとってのヨガとは、などを当時の写真入りでつづってみました。
バックパック片手に海外へ
20代の頃、私は、都心で、映画業界の宣伝の仕事をしていました。
仕事は楽しくやりがいがありましたが、2008年、30歳を前に、「広い世界が見たい、知りたい!」という好奇心から、バックパック片手に、海外へ飛び出しました。
「勘と感性を研ぎ澄まして、自分のペースで進んでいこう 」
と書くとカッコつけ過ぎですが、その土地で暮らす人々と交わり、縁のある場所で長く滞在し…、ノマド・スタイルの移動を続け、気づけば計8年半ほど、約60か国を旅していました。

↑2008~2016年、世界約一周をしたルートマップ
2年目、インドでヨガと出会う
旅の2年目、「インドといえばヨガでしょう」、という軽い気持ちで、アシュタンガ・ヨガの聖地マイソールにて、短いコースに参加しました。
ヒーヒー言いながらも、練習後、訪れる心地よい疲労と、湧いてきた活力に驚きました。
練習を続けるうちに、体を動かしている間、自分の中を探求しているような感覚になり、ヨガの時間は”自分の今”を知るための機会となっていきました。
そして、瞑想を通し、本来の透明な自分に、リセットされていくような気がしました。
体の感覚が少しずつ繊細になっていき、 物質社会で生きてきた私も、心と体のつながりを、実感するようになっていきました。

以降、ヨガマットを手に世界を周り、素晴らしい先生に出会う度に予定を変更、長期滞在することも増えていきました。
外からの刺激だらけの生活が日常となる中で、ヨガと瞑想は、自分自身を平安や静けさに導き、つなぎとめてくれる錨のようでした。
ヨガ指導者コースに参加
インドを出て、中東、東欧、西アフリカ、と旅した後、2度目のオーストラリアへ。
畑を借りて農業をしていた折、ずっと会いたかったRachel Zinman師による、ISHTA(イシュタ)ヨガの
ティーチャー・トレーニングコースが開催されると知り、バイロンベイへ飛びました。
はじめは、「教えたい!」というよりも、“自分自身を深く知るツール”としてもっと学びたい、というマニアックな探究心(?)からでしたが、英語と日本語による各指導者コースに加え、Advanced(上級者)コースも修了しました。

サンスクスクリット語で、ヨガは「結う」「繋ぐ」を意味します。
当時、バランスをとりたかった自分にとっての大きな気づきは・・・
「バランスや結合、完全性を探し求めるのがヨガではない。本当の私たちは、すでに調和のとれた存在で、そんな自分の本質を認識するためのツールがヨガである」
という教えでした。
今の自分を見つめ、どんな状態でも、それがその時のバランスである。
「自己とは、完全無欠の万物から切り離すことができないもので、自ら完全無欠な結合そのもの。
その理解を確立し、真我(本当の自分)を思い出すとき、ヨガの実践は、結果や成果に執着せず、
単に、健康的な心身を保つための役割のみとなる。」
深いですね。。😅 今でも実践と学びの途中ですが、
そんな奥深さを、周りの人にもシェアしたい、という想いも少しずつ芽生えていきました。
ヨガをシェアしながらの旅へ・・・
指導者資格を取得した後、飛んだメキシコでは、ヨガ・アシュラムで生活をし、クラスを持つ機会に恵まれました。

以降、中南米各地でヨガを教えながら旅を続け・・・
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計8年経て、ようやく!最終ゴールと決めていたパタゴニア最南端へ、たどり着きました。
道中、出会った方々とヨガをする中で、私自身が魅了されてきたことがあります。それは、
シャバーサナ(体を動かした後の横たわるポーズ)や瞑想の後に、その人本来の、優しい表情に戻っていくのを見ること、でした。
心と体はつながっているので、時に、体の部位や、奥の感情が解放され、本当の自分と向き合ったり、涙が出てくるようなこともあります。
でも、「すべては大丈夫なのだ」と、奥底にいる自分自身に身を委ねたり、その変容を味わう内側には、その人独自の輝きがあります。
ヨガを通じて拝見できることは、至極の喜びでした。

帰国 ~ Casa de Mudita 誕生まで
2016年の帰国後は、ストレス社会の東京で、癒しを求める方々の心身をほぐす、ボディケア(マッサージ)のセラピストになりました。
体の仕組みを改めて勉強し、筋肉をほぐし、人の手によりもたらされるリラクゼーションの素晴らしさも知りました。
しかし、癒しを提供する側として働く間も、自分自身の心身を調え、支えるために、ヨガは欠かせないセルフケアのツールでした。
疲れ切って、体を動かす余力がない時でも、その時々のコンディションや場に応じた様々な実践の仕方があります。
それをもっと深め、シェアしていきたい、という思いが強まり、ヨガにまた軸を戻すことに決めました。
一人一人が、自分自身のセラピストになって、心と体に寄り添い、その人らしく、自由に、オリジナルに、元気に暮らす。
その手段としてのヨガや瞑想、プラスα、私ならではの変ちくりんな(笑)情報や気づきも勝手にお届けしながら、出会う方の、笑顔のきっかけになれたら嬉しく思います。
またそんな折、私の長旅を応援してくれていた父が、突然他界。
父が守ってきた東京・三鷹市の実家を生かしていくべく、思い切って一部を改修し、旅の間、構想していた”Casa de Mudita”を形にしていくこととなりました。
Your uniqueness is a gift to the world!
あなたというオリジナルな存在は、この世界への贈り物です。
この場を発信基地とし、どなたにとっても、風通しがよく、居心地のよい、
くつろげる場所にしていけたらと思います。

(ウッティタ パールシュヴァコナーサナ) 、
縁あり出逢う方々と、これからも学びを続けながら、歩んでいけますように。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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